そろそろ蛍の季節・・・
6月も中盤を越えるとそろそろ蛍の飛ぶ季節になってきます。
「はじめは源氏、あとは平家」
と蛍の種類が前半と後半では異なるとつい最近知りました。
ふらふらと梅雨時の生温かい空気に触れながら、たくみの里の沢づたいを歩いていると、ほんのちらほらと光の筋を見ることができます。
物思えば 沢の蛍もわが身より
あくがれいずる 魂かとぞみる 和泉式部
「あくがれ」とは「在所」を「離る」、つまり、魂が今在るところを何かに誘われ離れ去って行くという意味だそうです。自分の体から離れていく魂=蛍はどこに飛んでいくのでしょう。
不思議なことにおかみにきいたら蛍に関する民話はこの辺にはないそうです。
蛍の光に何かをたくして物を思うのは、平安貴族の特権だったのかも知れません。
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