ディスク型オルゴールがやってきました。
ディスク型オルゴールはレコードプレーヤーの原型である蓄音機のさらにご先祖様と言ったものでした。この19世紀の音色を現在に再現したアメリカポーター社のディスク型オルゴールがこのたび輸入され、うちの旅館にやってきたわけです。音源であるディスクも10枚購入されこれから演奏される日を待っています。
アヴェ・マリア、バッヘルベンのカノン、花のワルツ、くるみ割り人形などなど、これからの演奏が楽しみです。
解説:
1886年ドイツで誕生したディスク型オルゴールはその全盛期に蓄音機が登場し1920年頃には、ほとんど姿を消してしまいました。
一時は忘れ去られるかに見えたオルゴールですが、アメリカのドワイト・ポーター氏によってディスク型が継承されました。名門レジーナの優れた技術を現代に甦らせ、今も音色を追及し続けるポーターはディスク型としては世界最高の音色を持つ、といっても過言ではないでしょう。
「完璧でないものは世に出さない。」と言ってのける完全主義者ドワイト・ポーターの哲学が結晶した類まれな作品は、優れた演奏機器であると同時に、美を極めた最高級の工芸品です。
演奏レパートリーの多さもポーターの魅力のひとつです。40cm盤で600曲、30cm盤で130曲に至り、新盤も次々につくられています。