旅館の玄関先に咲く、さるすべり(百日紅)の花。花言葉は「雄弁」。
さるすべりの木は表皮が猿が滑り落ちるくらいすべすべしているので名づけられました。陶芸家の間では、ろくろ整形の時に使用するへらの材料に良いと言われています。
今から30年ほど前に、旅館の従業員食堂(劇場を買収、改造した)の前に生えていたさるすべりの木を津軽から来た人達(津軽三味線と太鼓の奏者)が伐って、乾燥させへらにしたをふと思い出しました。当時は陶芸小屋もやっていました。陶芸は月夜野焼の二代目福田祐太郎先生の指導を受けていたのですが、福田先生は九州伊万里の稗古場の出身で、道具は磁器の道具でした。従ってへらも陶器で使わない牛の舌のようなへらを使っていました。そのへらで電動ろくろで粘土を整形するときに、筒状に伸ばすときに使用します。陶芸小屋は閉鎖して5年くらいになります。今、陶芸はたくみの里の陶芸の家をご紹介しています。指導する井草先生はたくみ会の会長もやっており、ろくろの名人です。
今朝、三国山で撮った山あじさいです。こちらは野性のあじさいですが、色とか、里のあじさいとぜんぜん違い、凛とした感じを与えてくれます。