秋の楽しみが紅葉だけならつまりません。
9月18日は旧暦の八月十五日で中秋の名月です。
9月23日は秋分の日で月夜野の茂左衛門の縁日が経ちます。
村の観光農園ではぶどう狩りがはじまりました。
朝日を浴びたエメラルドグリーンの赤谷湖。
九月です。夜な夜な肌寒く、寝室の窓を深更まで少しく開けていたのはほんの何日か前のような気がします。今はもう、廻し鍵をしっかりと閉めないと隙間から冷気がもぐり込んできてすぐ鼻かぜをひくような季節になってまいりました。八月の半ばから聞こえていた蟋蟀(こおろぎ)の鳴く声も心なしか夜寒をうったえているようでもあります。
きりぎりす 鳴くや 霜夜のさむしろに
衣片敷き ひとりかも寝む
藤原 良経
百人一首には秋を題材にした歌が多く採られています。この二百十日前後の秋雨の多い季節を代表するのは、以下の歌ではないでしょうか。
村雨のつゆも まだひぬ 槙の葉に
霧たちのぼる 秋の夕暮れ
寂蓮法師
猿ヶ京から見える谷川連峰の代表的な山、小出俣山(おいずまたさん)に霧が巻いているある日の写真です。
毎年、お盆の8月15日に行われる「たくみの里 竹とんぼ大会」が今年も行われました。
場所は須川小学校の室内運動場です。午前9時から竹とんぼの製作がはじまり、午後11時半から飛距離を競う競技が始まりました。
素朴な催し物ながら、役場企画観光課の職員さんが十数名もスタッフとして参加。指導員として、たくみの里の職人さんが参加するなど、なかなか大変なイベントです。
参加者は一人100円で参加できるとあって、大人子供合わせて約100名が集まりました。
自分で竹を削って、竹とんぼを作り、その竹とんぼを飛ばすなどの昔の子供なら当たり前の遊びを興味深く、熱心に行っていました。
おくり盆 風を切りわけ 竹とんぼ 詠み人知らず
お父さんも初めてながら、なかなかの手つき。見つめる目つきも真剣です。
「うまく飛んだかな」方向、バランス、そして自分で削った竹とんぼがうまく出来ているかで、勝負が決まります。なかなか難しいものです。
8月7,8日に行われた「にいはる夏まつり」では両日ともに、盆踊り大会が行われました。参加者は浴衣着用のこととのお達しがあったために、急遽沼田の呉服店で男性物の浴衣を買うはめに。呉服店に入ることは初めての経験でしたが、呉服店の奥さんと姑さん?に試着させていただき、「背がお高いので、よくお似合いですよ」などと言われて、帯の留める位置や、浴衣の着付けについて少しアドバイスをいただいて、6千円代の物を2割引で購入してきました。デザイナーズ系の浴衣は3万円くらいの物もありました。
帯は自分の和服用のものがあったので、それをルームさんを呼んでしめさせて、旅館の下駄を履いて会場へ向かいました。
開会セレモニーの閉会の挨拶もそつなく?こなし、盆どり大会に突入しました。途中、帯がゆるんできたら、地元の奥さんが「ちょっと」と言って会場のかげに連れていってもらい、閉め直して貰いました。呉服店では、腰骨のあたりで留めたのですが、ウエストで留めるのが猿ヶ京流?と納得しました。
盆歌に中に面白い文句があります。
「恋の恋越(こいこし)、情けは須川(すかわ)、情けないのが布施の宿(ふせのしゅく)」
「情けないなんて、言わないでおくれ、うちの主(ぬし)さんは布施の宿」
他の集落の悪口も、昔はさかんだったようです。またすぐにフォローする所が、素朴な味わいを出しています。
写真提供:生津秀樹氏
8月6日(土)にいはる夏祭りの前夜祭がまんてん星の湯前特設会場で行われました。
前夜祭ではオープンセレモニーとして、この一年の旅人の安全を願う新治村観光協会主催による浴客安全祈願祭が行われました。これは神式で行われます。
式の中で分湯の儀と言う儀式があります。法師、猿ヶ京、川古、湯宿、赤岩、奥平の6つの温泉がそれぞれの源泉所有者によって式場に持ち込まれ、これを女神、巫女の手によって一つに桶に集められたものを再びそれぞれの桶に分けられ、所有者はそれをまた自分の源泉に戻すと言う厳かな儀式です。
練習を重ねたと見えて、巫女、女神の所作が美しく、思わず身が引き締まる思いが会場を包みました。
式はこのあと、観光協会長の挨拶、村長の挨拶、議会議長の挨拶の後に、鏡開きと乾杯、〆の挨拶で終了しました。
新治村としては最後の夏祭り、来年はどうなることになりますやら。
(写真提供:生津秀樹氏)
今日、7月23日もお花畑に行って来ました。18日に登ったときよりもしおれたニッコウキスゲが多く、そろそろ終わりかなと言う印象です。登る前はガスがかかっていて心配でしたが、登った瞬間に晴れ間が差して素晴らしい天候に恵まれました。
三国山中腹の「お花畑」のほぼ全景です。標高の高いところから低いところを見下ろしています。真ん中を遊歩道が通っていて、ベンチがあって休憩できるスペースが2ヵ所あります。ここでお弁当を食べたり、休憩したりできます。
・フォトアルバム:2005.07.18 三国山お花畑